チェックリスト

教材をインストラクショナルデザインの観点から評価することができます。

  • チェックリストは,「コア」「オプション」に分かれています。
    • 「コア」は,すべて満たすことが望ましい項目です。「学習目標」,「評価方法」,「教授方略」,「教材改善」の4つの分類にそれぞれ4項目,計16項目あります。
    • 「オプション」(ARCSモデル)は,学習意欲を高める工夫の追加を検討される際に参考にしてほしい項目です(計12項目)。必ずすべてを満たす必要はないものの,独学用教材を作成するためには,学習者の学習意欲を高めることが学習成功の鍵になります。
  • 各項目の【解説】リンクをクリックすると別タブで解説ページが開きます。満たしていない項目があれば,適宜,解説をご参照の上,できそうなところから改善に着手しましょう。
  • チェック後に[結果を表示する]をクリックするとレーダーチャートが表示されます。
  • ページの最後にある[印刷する]ボタンを押すと評価の結果を印刷したりPDFで保存したりすることができます。入力フォーム(「日付」,「教材名」,ページ下部の「メモ」欄)に文字を入力すると,その文字が印刷時にも表示されます。
日付
教材名

コア

分類 チェック項目 チェック
学習目標 学習者分析 学習者分析やニーズ分析を行ったか?【解説c1】
学習目標の設定 学習目標は,「目標行動」の形で記述しているか?【解説c2.1】
学習目標には,「評価条件」も明記されているか?【解説c2.2】
学習目標には,「合格基準」も明記されているか?【解説c2.3】
評価方法 評価方法の検討 前提テストはあるか?前提テストを実施しない場合は,不要と判断した理由を説明できるか?【解説c3】
事前テストはあるか?事前テストを実施しない場合は,不要と判断した理由を説明できるか?【解説c3】
事後テストはあるか?(カークパトリック4段階評価のレベル2)【解説c3】【解説c8.2】
事後テストは,学習目標を達成したことが分かる内容になっているか?【解説c3】
教授方略 教材の構造の分析 課題分析を行ったか?【解説c4】
教材の情報提示 教材の導入部分に,学習目標及び教材の使用方法を記載したか?【解説c5】
学習活動の検討 事後テストの前に,練習の機会を与えたか?【解説c5】
教材の形態の選択 教材の形態の特性を踏まえた上で,適切だと思う形態を選択したか?【解説c6】
教材改善 教材の評価と改善 エキスパートレビューを実施あるいは予定しているか?【解説c7.1】
学習者検証の原理に基づく形成的評価を実施あるいは予定しているか?【解説c7.2】
学習後のアンケート調査を実施あるいは予定しているか?(カークパトリック4段階評価のレベル1)【解説c8.1】
学習後のフォローアップ調査を実施あるいは予定しているか?(カークパトリック4段階評価のレベル3)【解説c8.3】

オプション

分類 チェック項目 チェック
学習意欲を高める工夫
(ARCSモデル)
注意
(Attention)
(A-1 知覚的喚起)学習者の関心を引き,興味を持ってもらえそうか?【解説A-1】
(A-2 探求心の喚起)学習者の探求心や好奇心を刺激しているか?【解説A-2】
(A-3 変化性)学習者の注意を維持できそうか?【解説A-3】
関連性
(Relevance)
(R-1 目的指向性)学習者のニーズに応えるものになっており,学習者はゴールを理解できる作りになっているか?【解説R-1】
(R-2 動機との一致)学習者の動機や価値観,興味に結びついているか?【解説R-2】
(R-3 親しみやすさ)学習者の経験や既有知識,スキルに結びついているか?【解説R-3】
自信
(Confidence)
(C-1 学習要件)学習目標や評価基準を明示して,成功への期待感を持たせられたか?【解説C-1】
(C-2 成功の機会)練習の機会を用意するなどして成功の機会を作り,学習者が自信を高められるようにしたか?【解説C-2】
(C-3 個人的なコントロール)学習者は,学習の成功を自身の努力や能力の結果だと思えるか?【解説C-3】
満足感
(Satisfaction)
(S-1 内発的な強化)内発的動機づけを強化するようなフィードバックや情報提供を行ったか?【解説S-1】
(S-2 外発的な報酬)学習者の成功に対して,外発的な報酬を与えたか?【解説S-2】
(S-3 公平感)学習目標,教材内容,練習問題,テストは整合性を保っており,評価は公平であったか?【解説S-3】
メモ